|
製造者 |
会社名 : |
細井化学工業株式会社 |
郵便番号 : |
103-0022 |
住所 : |
東京都中央区日本橋室町2−3−16三井ビル6号館 |
担当部署 : |
営業部 |
担当者(作成) : |
益子 勝美 |
TEL : |
03-3270-3601 |
FAX : |
03-3279-5863 |
緊急連絡先 : |
細井化学工業株式会社(TEL 03-3270-3601) |
作成 : |
H5/03/30 |
改訂 : |
H5/07/23 |
充填製造者及び販売者 |
会社名 : |
株式会社 内藤商店 |
郵便番号 : |
460-0002 |
住所 : |
名古屋市中区丸の内3丁目8番3号 |
担当部署 : |
製造部 |
TEL : |
052-962-5551 |
FAX : |
052-961-5901 |
緊急連絡先 : |
052-962-5551 |
受付時間 : |
月曜日〜金曜日 8:00−17:00 |
改訂 : |
2001/01/22 |
MSDS a@: |
MSDS-014107 |
製品名(化学名・商品名等) : 塩化亜鉛
物質の特定
単一製品・混合物の区分 : |
単一製品 |
化学名 : |
塩化亜鉛(Zinc Chlorode) |
成分及び含有量 : |
99%以上 95%以上 90%以上 |
化学式又は構造式 : |
ZnCl2 |
官報公示整理番号 化審法: |
1−264 |
官報公示整理番号 安衛法: |
なし |
CAS a@: |
7646-85-7 |
国連分類 : |
クラス8(腐食性物質) |
国連番号 : |
2331(無水物) |
|
1840(液体) |
危険有害性の分類
分類の名称 : |
急性毒性物質 (*1)(含有量:99%の場合) |
|
腐食性物質 (*2) |
|
その他の有害物質 (*3) |
危険性 : |
金属に対して腐食性あり。 |
有害性 : |
皮膚を刺激し目、鼻、喉、気管支等の粘膜を侵すことがある。特にヒュームはこの作用が強い。 |
環境影響 : |
濃縮性がない又は、低いと判断される物質である。(*16) |
応急処置
眼に入った場合 : |
直ちに水で15分以上洗浄し、至急医師の手当を受ける。 |
皮膚に付いた場合 : |
汚染された衣類等は速やかに脱ぎ捨てる、製品に触れた部分を水又は微温湯を流しながら洗浄し、その後石鹸を使ってよく落とす。外観に変化が見られたり、痛みが続く場合は直ちに医師の手当を受ける。 |
吸入した場合 : |
被害者を空気の新鮮な場所に移動し、鼻をかませ、うがいをさせる。必要があれば人工呼吸を行い、直ちに医師の手当を受ける。 |
飲み込んだ場合 : |
水でよく口の中を洗浄し、多量の水を飲ませ、指を喉に差し込んで吐き出させ、直ちに医師の手当を受ける。 |
火災時の処置
消火方法 : |
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合には容器及び周囲に散水して冷却する。当該品は不燃性であるが、強熱(283℃以上)されると塩化亜鉛のヒュームを発生し、それを吸入すると亜鉛熱を起こすので風上より消火作業を行う必要がある。 |
消火剤 : |
水、粉末、炭酸ガス等。 |
漏出時の処置
飛散した場所の周辺にはロープを張るなどして人の立ち入りを禁止する。作業の際には必ず保護具を着用する。漏洩したものは空容器にできるだけ回収し、そのあとを消石灰、ソーダ灰等の水溶液を用いて処理し、多量の水を用いて洗い流す。この場合、濃厚な溶液が河川等に排出されないように注意する。 |
取り扱い及び保管
取り扱い : |
眼や皮膚に触れないように保護手袋、保護マスク、保護長靴、保護眼鏡を着用する。 |
保管 : |
毒物及び劇物取締法にもとずく毒劇物専用倉庫に保管する。吸湿性が強いので取扱いの都度容器を密閉する。 |
暴露防止措置
管理濃度 |
設定されていない |
許容濃度 |
ACGIH : |
ヒューム 1mg/m3(8時間−TWA)(*4) |
|
ヒューム 2mg/m3(15分間−STEL)(*4) |
設備対策 : |
取扱場所の近くに安全シャワー、洗眼設備及び洗面設備等必要に応じて設置する。 |
防護具 : |
呼吸用保護具は必要に応じて着用する。(例 防塵マスク又は簡易防塵マスク) |
保護眼鏡 : |
呼吸用保護具は必要に応じて着用する。(例 側板付普通眼鏡型又はゴーグル型保護眼鏡) |
保護手袋 : |
耐酸性保護手袋を着用する。(例 ゴム手袋) |
保護衣 : |
保護衣、保護長靴を着用する。 |
物理/化学的性質
外観等 : |
白色の粉末又は顆粒で潮解性が強い。 |
沸点 : |
732℃ (*5) |
融点 : |
283℃ (*5) |
蒸気圧 : |
10mmHg(508℃) (*6) |
|
100mmHg(610℃) (*6) |
比重 : |
2.91(25℃) (*7) |
溶解度 水 : |
81.3% W/W(30℃) (*8) |
危険性情報(安定性/反応性)
引火点 : |
なし |
可燃性 : |
なし |
発火性 : |
なし |
爆発限界 : |
なし |
酸化性 : |
なし |
粉塵爆発性 : |
なし |
自己反応性・爆発性 : |
なし |
安定性・反応性 : |
常温では、吸湿潮解性がある。水に溶解する際に発熱する。金属に対して腐食性が強い。 |
有害性情報(人についての症例、疫学的情報を含む)
皮膚腐食性 : |
放置すると潰瘍を生じることがある。 |
刺激性 : |
皮膚、眼共に強い刺激作用がある。 |
急性毒性 : |
人 致死量:6,000mg (*9) |
|
TCL0 4,800mg/m3(30分) (*10) |
|
ラット(経口) LD50 350mg/kg (*10) |
|
モルモット(経口) LD50 200mg/kg (*10) |
亜急性毒性 : |
誤飲時、悪心と嘔吐、蛋白尿と血尿、消化管の穿孔が起こることがある。 (*11) |
変異原性 :
(微生物、染色体異常)
| スイスアルビノマウスの腹腔内投与により、急性投与及び慢性投与の全濃度において骨髄細胞の染色体異常発生率の有意な増加が認められる。(*14) |
がん原性 : |
ハムスターの実験で49匹中2匹に癌が見いだされたとの報告(*12)も有るが、RTECSでは発癌性を有する物質と断定していない。(*10)ニワトリでは、発生率は極めて低いが生殖腺の活動している数カ月間のみ精巣に注射することで精巣腫瘍を生じたと言う報告がある。(*13) |
催奇形成 : |
妊娠中のマウスに塩化亜鉛の投与で骨格異常、骨格奇形の報告がある。 (*15) |
|
妊娠第8日 塩化亜鉛20.5mg/kg 骨格異常(発生率 76.4%) |
|
妊娠第11日 塩化亜鉛25mg/kg 骨格奇形(発生率 76.8%) |
環境影響情報
蓄積性 : |
無い又は低いと判断される。(*16) |
魚毒性 : |
Mysid shrimp LC50(96h) 0.880mg/L (*17) |
廃棄上の注意
沈殿法 : |
水で希釈し消石灰、ソーダ灰等の水溶液を加えて処理し、沈殿炉過して埋立て処分をする。 中和時のPHは8.5以上が必要で、減過水の排出に際しては水質汚濁防止法を守ること。 |
焙焼法 : |
多量の場合には廃棄物処理業者に処理を委託する。 |
運送上の注意
陸上輸送(車両・鉄道) : |
「毒物及び劇物取締法指定令第2条1項」により劇物に指定されているので、同法施行令40条の6に定められている「荷送人の通知義務」及び厚生省薬務局長通知「毒物及び劇物の運搬容器に関する基準−その3」を守ること。 |
海上輸送 : |
「船舶による危険物の輸送基準等を定める告示」により「腐食性物質」に規定されているので、輸送の際の容器は(財)日本舶用品検定協会の査定を受けたUNマーク表示容器を使用すること。 |
適用法令
毒物及び劇物取締法 : |
指定令第2条1項「劇物」(含有量:99%の場合) |
危険物船舶運送 :
及び貯蔵規制
| 第2条1項ハの「告示」別表第3「腐食性物質」 |
航空法施行規制 : |
第194条の「告示」別表第11「腐食性物質」 |
海防法施行規制 : |
第30条2の3「海洋汚染物質(P)」 |
海洋汚染及び海上災害 :
防止に関する法律
| 第38条第1項第4号に規定する「運輸省令」 |
船舶安全法 : |
船舶による危険物の運送基準等を定める告示別表第3腐食性物質 |
引用文献
(*1) |
書籍「製品安全データシートの作成指針」 発行 (社)日本化学工業協会 |
(*2) |
「危険物船舶運送及び貯蔵規制」第2条1項の(ハ)に定められている告示
「船舶による危険物の運送基準等を定める告示」別表第3 |
(*3) |
「海洋汚染及び海上災害に関する法律」第38条第1項第4号に規定する「運輸省令」 |
(*4) |
日測協資料No.30 ACGIH化学物質と物理因子のTLV 化学物質のBEI(1991年〜92年度用)
発行:平成4年3月1日 発行所:(社)日本作業環境測定協会 P−23 |
(*5) |
化学便覧 基礎編 改訂3版
発行:平成元年12月20日 編者:(社)日本化学会 発行所:丸善株式会社 PT−203 |
(*6) |
化学便覧 基礎編 改訂3版
発行:平成元年12月20日 編者:(社)日本化学会 発行所:丸善株式会社 PU−115 |
(*7) |
化学便覧 基礎編T 改訂2版
発行:昭和55年8月20日 編者:(社)日本化学会 発行所:丸善株式会社 P−69 |
(*8) |
化学便覧 基礎編 改訂3版
発行:平成元年12月20日 編者:(社)日本化学会 発行所:丸善株式会社 PU−176 |
(*9) |
Mckee.J.E.and H.W.Wolf(ed) Water quality and criteria.
The Resources Agency of California.
State Water Quality Control Board.No.3−A.548pp.1963 |
(*10) |
Registry of Toxic Effects of Chemical Substances.
vol. P5139 (NIOSH 1985-86) |
(*11) |
新産業中毒マニュアル 〜化学物質等の衛生管理〜
発行:昭和53年6月8日 編集:E.R.Plunkett 監訳:牛尾耕一
発行所:日本メディカルセンター出版部 P−231 |
(*12) |
Cancer Research 34 2612-2614 October 1974. |
(*13) |
環境汚染物質の生体への影響 17 亜鉛
発行:1986年7月10日 翻訳代表:山根靖弘 発行者:植木厚 発行所:(株)東京化学同人 |
(*14) |
Biological Trace Element Research Vol.30.1991. |
(*15) |
Journal of Pharmaceutical Sciences Vol.66.No.12.December 1997 P-1755〜1758 |
(*16) |
化学物質審査規制法実務提要
発行:昭和50年4月30日 編集:通商産業省基礎産業局化学品安全課 発行所:第一法規出版(株)
P−1881〜1882 |
(*17) |
日本無機薬品協会 塩化亜鉛部会の委託により、(財)化学品検査協会 化学品安全センター 久留米研究所の報告書
「塩化亜鉛のMysid Shrimpによる急性毒性試験」(1990) |
データ作成者
|
化学薬品,工業薬品,食品添加物
試験薬品(試薬)
販売,製造,OEM,相談
株式会社 内藤商店
〒460-0002
愛知県名古屋市中区
丸の内3丁目8番3号
TEL (052)962−5551
FAX (052)961−5901