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製造者 |
会社名 : |
米山薬品工業株式会社 |
郵便番号 : |
541-0045 |
住所 : |
大阪府大阪市中央区道修町2丁目3番11号 |
担当部署 : |
品質管理課 |
担当者(作成) : |
佐々木 久 |
TEL : |
06-6393-4001 |
FAX : |
06-6396-7714 |
緊急連絡先 : |
米山薬品工業(株)(TEL 06-6393-4001) |
改訂 : |
1993/11 |
MSDS a@: |
MSDS FC0267 |
充填製造者及び販売者 |
会社名 : |
株式会社 内藤商店 |
郵便番号 : |
460-0002 |
住所 : |
名古屋市中区丸の内3丁目8番3号 |
担当部署 : |
製造部 |
TEL : |
052-962-5551 |
FAX : |
052-961-5901 |
緊急連絡先 : |
052-962-5551 |
受付時間 : |
月曜日〜金曜日 8:00−17:00 |
改訂 : |
2001/01/16 |
MSDS a@: |
MSDS-763055 |
製品名(化学名・商品名等) :
フェノール [ 別名:石灰酸、ヒドロキフェノール ]
物質の特定
単一製品・混合物の区分 : |
単一製品 |
化学名 : |
フェノール |
成分及び含有量 : |
フェノール 99.0%以上 |
化学式又は構造式 : |
C6H5OH |
官報公示整理番号 化審法: |
3−481 |
官報公示整理番号 安衛法 : |
− |
CAS a@: |
108-95-2 |
国連分類 : |
クラス6.1(毒物)等級 |
国連番号 : |
1671 |
危険有害性の分類
分類の名称 : |
急性毒性物質 |
危険性 : |
比較的引火しにくいが、液温を高めた状態では引火する。空気と爆発性の混合ガスを生成する。 |
有害性 : |
経皮吸収がある。皮膚につくと薬傷を起こす。粉塵を吸入したり、皮膚及び粘膜から吸収されると、前進倦怠、嘔吐、不眠症を起こす。飲んだ時は、吐き気や激しい腹痛を起こし、多量の時は死亡することがある。 |
環境影響 : |
水生生物に有毒である。 |
応急処置
眼に入った場合 : |
直ちに流水で15分間以上洗浄し、眼科医の処置を受ける。 |
皮膚に付いた場合 : |
直ちに汚染された衣服やくつを脱がせる。直ちに付着又は接触部を石鹸水又は多量の水で十分に洗い流す。 |
吸入した場合 : |
直ちに患者を毛布等にくるんで安静にさせ、新鮮な空気の場所に移す。呼吸困難又は呼吸が停止しているときは直ちに人工呼吸を行う。鼻やのどに刺激があるときは、うがいを行う。 |
飲み込んだ場合 : |
薄い食塩水を多量に飲ませ、卵白を与えた後吐かせて医師の処置を受ける。 |
火災時の処置
周辺火災の場合 : |
速やかに容器を安全な場所に移す。移動不可能な場合は、容器及び周囲に散水して冷却する。 |
着火した場合 : |
消火剤、水噴霧等を用いる。消火作業の際には必ず保護具を着用する。 |
消火剤 : |
水、粉末、泡(アルコール泡)、二酸化炭素 |
漏出時の処置
風下の人を退避させる。漏洩した場所の周辺にはロープを張る等して人の立入りを禁止する。付近の着火源となるものを速やかかに取り除く。作業の際には必ず保護具を着用する。
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固体の場合 : |
飛散したものは、速やかに掃き集めて空容器にできるだけ回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。 |
液体の場合 : |
(少量)漏洩した液は、土砂等に吸着させてから容器に回収し、そのあとを多量の水を用いて洗い流す。 |
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(多量)漏洩した液は、土砂等でその流れを止め、土砂等で表面を覆い、放置して冷却固化させて後、掃き集めて空容器にできるだけ回収する。そのあとは多量の水を用いて洗い流す。この場合、濃厚な排液が河川等に排出されないように注意する。 |
取り扱い及び保管
取り扱い : |
皮膚等に触れないように適切な保護具を着用する。換気を十分に行い、また火気を近付けない。取扱い後は、手洗い、洗顔を十分に行う。 |
保管 : |
火気、直射日光を避け、密栓して冷暗所に保管する。 |
暴露防止措置
管理濃度 | 設定されていない |
許容濃度 |
日本産業衛生学会(1991) : |
5ppm |
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ACGIH(1990) : |
5ppm |
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設備対策 |
蒸気発生源は密閉するか局所廃棄措置を設ける。 |
防護具 |
保護手袋、保護眼鏡、保護衣、有機ガス用マスクを着用する。 |
物理/化学的性質
外観等 : |
白色塊状、特異臭 |
揮発性 : |
無 |
蒸気圧 : |
40.7hpa(25℃) |
沸点 : |
181.8℃ |
融点 : |
40.9℃ |
比重 : |
1.05(46℃) |
溶解度 水 : |
7.7%(20℃) |
その他 : |
エタノール、クロロホルム、エーテル、グリセリンに可溶。 |
危険性情報(安定性/反応性)
引火点 : |
79.4℃ |
発火点 : |
715℃ |
爆発限界 : |
上限 10% 下限 3% |
可燃性 : |
あり |
自己反応性・爆発性 : |
強く加熱すると空気と爆発性の混合気体を生成する。 |
安定性・反応性 : |
光又は空気によって徐々に赤色を経て暗赤色になる。 |
有害性情報(人についての症例、疫学的情報を含む)
皮膚腐食性 : |
強い腐食作用があり、蛋白質を凝固し組織を腐食する。濃厚溶液が皮膚に触れると、局所は白色に変じ、次いで発赤、褐色の痂皮を生じて剥脱する。5%溶液でも腐食を起こし、その際初め疼痛、後知覚麻痺を起こす。 |
急性毒性 : (5%致死量等を含む)
| フェノールの体内への吸収は良く、延髄を初め興奮し次いで麻痺する。皮膚からも容易に吸収され、循環系に入るため毒性が強い。生体内で酸化されジオキシベンゼンを生成し、ハイドロキノン硫酸となり排出され、尿中で分解し尿は暗緑色を呈する。 |
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ラット 経口 LD50 414mg/kg |
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マウス 経口 LD50 300mg/kg |
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ラット 吸入 LD50 316mg/kg |
亜急性毒性 : |
サル、ラット、モルモットに 5ppm×8時間/日×5日/週で90日間反復吸入暴露した実験では血液像、尿、病理組織像に異常は認められなかった。(*9)
実験室でフェノール、クレゾール、キシレノールに長年(13.5年)暴露していた実験者の慢性中毒の報告によると症状は食欲不振、体重減少、足腕の筋肉痛、尿の黒色化、肝臓の肥大と機能の低下があった。暴露中止後、回復は遅かったが7ヶ月後で、体重は回復し、肝臓肥大はなくなったとしている。(*8) |
変異原性 : |
陰性 |
慢性毒性 : |
データなし |
生殖毒性 : |
データなし |
がん原性 : |
データなし |
催奇形成 : |
データなし |
環境影響情報
分解性 : |
分解が良好と判断される。 |
蓄積性 : |
オクタノール/水分配係数Pow=1.46(*11) |
魚毒性 : |
水生生物に有毒
LD50/96時間は100−10mg/L
金魚試験
LC0 8/10mg/L
LC50 14/25mg/L
LC100 28/30mg/L
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その他 : |
BOD5はTOD(理論酸素要求量)70%の試験例がある。(*10) |
廃棄上の注意
エタノール等の可燃溶剤と混合して焼却炉で焼却処理を行う。活性汚泥処理可能。又は、許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託処理する。
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運送上の注意
輸送に際しては直射日光を避け、容器の漏れのないことを確かめ、落下、転倒、損傷がないように積込み荷くずれの防止を確実に行う。その他、毒劇法などの法令に定めるところに従う。
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適用法令
消防法 : |
第9条の3政令別表第4指定可燃物可燃性固体(3,000kg) |
毒物及び劇物取締法 : |
劇物 |
労働安全衛生法 : |
施行令別表第3特定化学物質等(第3類物質) 施行令第18条有害物質(名称等を表示すべき有害物) |
海洋汚染防止法 : |
施行令別表第1有害液体物質(B類) |
大気汚染防止法 : |
第17条特定物質 |
水質汚濁防止法 : |
施行令第3条(フェノール類含有量) |
危規則 : |
第3条危険物告示別表第4毒物 |
航空法 : |
施行規則第194条危険物告示別表第9毒物 |
港則法 : |
施工規則第12条危険物(毒物) |
引用文献
(1)溶剤ハンドブック、浅原昭三他編、講談社(1976)
(2)新版危険有害物便覧、労働省安全衛生部監修 中央労働災害防止協会(1986)
(3)Dangerous Properties of Industrial Materials、
6th ed N.I.Sax 他編 Van Nostrand Reinhold Company(1984)
(4)危険物ハンドブック、ギュンター・ホンメル編、シュプリンガー・フェアラーク東京(1991)
(5)毒劇物基準関係通知集 改訂増補版 厚生省薬務局安全課監修 薬務広報社(1991)
(6)12093の化学商品、化学工業日報社(1992)
(7)第十二改正 日本薬局方解説書、廣川書店(1991)
(8)Clayton & Clayton: Patty's Industrial Hygiene and Toxicology Vol.2
(9)化学物質取扱業務と健康管理、 坂口俊一 (財)産業医学振興財団
(10)A.L.Bridie et al.:Water Research 13,627,1979
(11)環境化学物質要覧、環境丁環境化学物質研究会編 丸善
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データ作成者
その他
記載内容のうち、含有量、物理/化学的性質等の数値は保証値ではありません。危険・有害性の評価は、現時点で入手できる資料・情報・データ等に基いて作成しておりますが、すべての資料を網羅した訳ではありませんので取扱いには十分注意して下さい。
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